私、窪寺真理を知るようになったきっかけは、何ですか?
知り合いが主宰している食事会に誘ってくれて、「行きま~す」って言って。
食事会の時、目の前の座っていた真理さんと名刺交換したんです。
私が「勉強会、やってるんですか?」ってきいたら、真理さんが「やってます」と言われました。
家に帰って、勉強会の話を娘のオリエにしたら、即、「行ってみたい!行こう、行こう!」って。
娘が積極的で、「お母さんが行かなくても、私が行く」って言いだしたから。私が勉強会に、くっついて行きました(笑)
一人で行かなくて、よかったです。あの勉強会がなかったら、今はないです。正直いって。
私のことを初めて見た時、正直、どんな印象でしたか?
真理さんのことは、キャリアウーマンというか、
バリバリに仕事する人という印象でした。
食事会に参加した時も、お水やお代わりを頼んでくださったり、細かいことに気が付く方だなぁ~と。私も、そういうふうにありたいなと思いました。
真理さんは、パパパパッて、何でもやっちゃうし、本当に行動力があるな~と。
家を建てる予算が半分になった時も、「半分になったら、半分になっただけのことで、できることをやりますか。そうしましょうよ」と言っていただいたでしょう。
2階建てを平屋にする案を出していただいたでしょ。「そんなこと、できるんだ」って思ったもの。肩の荷がおりたし。
限られた時間の中で必要なことを、確認しながら手際よく進めていただきました。
真理さんに助けられたし、すごいな~と思いました。
今回なぜ、家を建て替えようと思ったんですか?
八潮駅前の区画整理で、都市計画道路を作ることになって。
「あなたの家は都市計画道路にかかります。あそこの土地があいたら、引っ越してください」と市から言われました。
3月いっぱいで前の家は壊さなくちゃいけなくて、代替え地はここに、市からもらってあったの。前の家から100メートルくらい離れたところに引っ越すことになりました。
「3月30日に、水道も全部止めたらOK。3月30日までに、全部解体してください」って市から言われて、必要に迫られて、家を建て替えることになりました。
わたしに依頼するまでに、どんなことが気になってましたか?
前の家の前に、工場ができちゃったでしょう。家の中が昼間っから、暗くて寒くて。ネズミは出るしね。
玄関から入ってすぐのところに台所がありました。階段も急で、危なかったんです。
親の代の家に、住まわせてもらっている感覚でしたね。
不便だからといって、家にかけるお金もないし。家を建てる予算が半分になったことが、一番気になっていました。
自分は「これくらいの予算なら、二階建ての家が建てられる」と思ってたのが、できなくなったことで「このままじゃ、家が建たないかもしれない」と悩んでいました。
用意していたお金が、事情によって減ってしまったんだっていうことを、娘にも話せないでいました。
それを真理さんに話すのも、つらかったです。
私に依頼するまでに、迷ったことや躊躇したことは何ですか?
何もないですよ!
真理さんに依頼することに関しては、全然迷いませんでした。
ただ前に頼んでいた工務店に頼んであったのを断るのに、どうやって断ろうかと、1ヶ月悩んでいました。
あっちこっち悩みがあって「どうしたものか」と思っていたので、家のことを考えるどころではありませんでした。
「それでいいや」って。「どこでもいいわ~」みたいな。「住めればいい、寝れればいいや~」って、水回りのこととか、玄関のこととか、一切考えなかった。
まだ契約書交わしてないから、断るの、1ヶ月以上悩んで。「どうやって断ろうか」って、悩んで悩んで、悩んで。
勉強会に参加した娘が乗り気になって、「断りなさい、あの業者さん」って言うの。
ある時、決心がついて。「この際、どう思われてもいいや」と思って、前の業者の社長さんに「申し訳ございません」って言ったら、「いいですよ。大丈夫ですよ」って。
それで真理さんに、すぐ電話入れたの。「お家、お願いします」って。
前の業者さんを断る決心ができて、すぐ真理さんに電話して、気持ちがふっきれました。本当に、この家を建てる時だけはね、自分自身と、自分の不甲斐なさと、「どうしよう、断れない」って気持ちとね。葛藤してた。
それでも「お家って、建つんだな」って思うと、安心しました(笑)。
私に依頼する上で、決め手になったことはありますか?
真理さんのすべて。「これが決め手」ってことはないです。
もう一つは、娘のオリエの後押しよ。それから富山まで、木の家を見に行ったでしょ!あの寒い雪の中。
「寒いから、お母さん、乗り気じゃないでしょ」って娘が言ったの。「でも、行こうよ。木を見に行こうよ」って娘が誘って。お正月に、真理さんと。
富山に行くのも、あの子が決め手だったわけよ。「真理さんに、全てお任せしなさい」って、そう言ってた。
娘は木の家に興味があって、いろいろ本を買ったりして、調べていたみたい。
木組みの天井っていうのかしら、吹き抜けとか、木に対してのあの子の想いに、吸い込まれていった感じなのよ。
「木の家で健康になる」って聞いて、「これで、なんか変われるかもしれない。あ~、お願いしたい!」と、娘も私も思ったんです。
今回の建て替えのことで、印象に残っていることは何ですか?
なんと言っても、自分たちでペンキ塗りするので、精いっぱいだった(笑)
健康になれるなら、内装素材にこだわりたいと、自然素材での家づくりをしたいとは思っていました。でも、予算が限られていました。
「それでも、できることは、ある」と、真理さんが提案してくださったんです。自然素材の土の塗り壁の材料を用意していただいて、職人さんの指導を1回受けました。
私と娘、兄、友人や真理さん、マルトミホームのスタッフのみなさんと一緒に、家の壁を塗りました。みんなで、ワーワー言いながら、楽しく作業しました。
兄は「なんだって、あそこだけ残すんだ」って。実は寝室の天井がまだ塗れてなくて・・・材料はあるんだけど、「ま、いっか」って、このままにしています(笑)
今、出来上がった家の壁を見ながら、「こっからここまでは、だれが塗ったところ、ここは、あの人。なんでここまで塗って、あそこだけ残したのかな~」と。見る度に、「あ~、みんなで塗った」と思い出します。
今回、一番よかったことは何ですか?
一番ありがたかったのは、掃き出し口。寝室のところは、高窓だったの、本当は。掃き出し口にしてもらって、「窓でなくてよかった」って。すごく良かったです。
南の庭に、寝室から出入りできるし。愛犬のトムくんの世話も、すごい楽!犬のにおいも、全然しないでしょう。キッチンやお風呂のにおいもない。自然素材の壁の効果は、すごいな~と思います。
西日が入る玄関にも、窓を作ってもらったでしょ。いい!すごくいい。だって、四方ぜんぶ光が入ってくるから。玄関をあけたら、風がすーっと通って。
東から光が入る今の台所は、「カビが生えなくていいわよ」ってアドバイスしていただいて、「たしかに、そうだ」って。作業がはかどります(笑)
それからお隣さんが近くの道路工事かなにかで揺れたとき「すごく揺れたでしょ」って言ったことがあったんです。「え?いつ??」って言ったら、「夜中2時頃」って。
「全然、揺れないよ、うち」って言ったら、隣の家は揺れたって。「うちは、基礎がすごいの」って、言えなかった(笑)
地盤補強の工事をやるときは、「こんなにお金がかかるんなら、自分たちもそんな先が長くないから、やらなくてもいい」くらいに思ったけど、やっぱりやってもらってよかったと思います。
ご家族や周りの方は、何と言ってますか?
年に1回、友達が集まるんだけど。「平屋だよ~」っていうと、「平屋こそ、贅沢だよ」って言われた(笑)「ああ、そうなの?」って(笑)
「みんな平屋にしたいんだよ。だけど土地が20坪しかないから、しょうがないんだよ」って言われてね。
交代でみんなで食事会やろうって言ったらね、「こっちの家がいい」「いつ、こっちの家でやるの?」って(笑)食事会の時は、7人くらい友達がくるのね。だいたい座れるかな。
友達もたまに、うちで忘年会とかお茶会するの。「いいな、ここ」「ここにずっといたい」って言うの。
ご夫婦で遊びにくるのね、たまに。だんなさんが、ここに座ってね、「いいな、ここ。俺んちもこうしたいな」って言うよ。
このリビングに座ると、みんなが「動きたくない」って言うの。明るい自然光が入って、みんなに「居心地がいい」って言われて。
うちの娘もね、前はすごく反発してたの。「お母さん、ガンコだから」って言ってた子がね、素直に「はいはい」って、受け入れるようになって。
娘のオリエにも「お母さん、前と比べると、今は全然違うね」って言われた。素直になったからかな?(笑)
娘も以前は一緒に住んでいたけど、今は「あっち行きました、こっち行きました」って言って、撮影の仕事で忙しいみたい。正月とお盆と・・・家に帰ってくるのは、年2~3回よ。
いろんなことがあったけど、落ち着いてきました。すべて、娘のオリエのおかげです(笑)
最後に、いま、あらめて、どんなお気持ちですか?
朝起きた時、気が楽。何時に起きてもいいから、楽。以前のように追われる生活じゃなくて、好きな時に仕事する程度で、過ごせるようになりました。
前の家にいた時は、いろんな揉め事があったけど、新しい家を持つ時に、それに全部けりをつけようと思ってたの。
で、けりをつけたらスッキリして、不思議よね。今の家に引っ越してから、揉め事は一切なし。トラブルもなし。ホントに人生変わりました。
要らない洋服とか、ホント、全て捨てた。置けないから、捨てないと。だからほとんど、ムダなものがない。身辺整理できました。心の中もね。今は全部整理して、何の重荷もないし。必要なものだけ。
以前は毎日、「人生、どうなるか」と思ってましたから、ホント。胸のつかえが、とれた感じします(笑)スッキリしました。前の家に住んでた頃とは、「顔が違う」「笑顔が増えてる」って、知人にも言われます。
川口にお家を見に行ったでしょう?ウッドデッキがあって。あれに憧れてるの。ここ、ウッドデッキにしたいんだ。将来必ず、お願いにあがりますから(笑)
疎遠になった姪っ子が、来るようになって、赤ん坊二人連れてくるのよ。それで、みんなで出かけるの。家族がこんなふうに出かけられるようになったのは、この家作って、私にとってすごくハッピーかな~と。
友達と持ち回りで食事会して、家にみんなが来てくれるのが、本当に楽しみで。ホント、幸せって感じ(笑)今が、すごくいいの。
窪寺:本田さん、今日はありがとうございます。本田さんとの出会いは、運命的と言っていいでしょうか。「はい、今、出会いました!」と言うくらい、名刺を交換した時に、パッと電気がつくようでした。「住まいの教室やってるんですか?私、行ってみたいです。」と、本田さんから声を掛けていただいたので、驚きました。名刺を見て、「教室行ってみたい」と言ってくださった方が、初めてだったからです。最初に、予算の話を、聞いたとき、何ができるのか?どうすれば、本田家の皆さんが、将来に向けて、幸せで暮らせるのか?憂いがなくなるか?自問自答の数日間でした。それを、私だけでなく、本田さんも一緒になって、手に手を取って乗り切ったそんな住まいづくりでした。今は、、ご訪問するたびに、笑い話として、語れるエピソードとなっています。私にとっては、しあわせを生む住まいづくりの原点を見つめる機会をもらった現場となりました。ご縁に感謝です。本んとの出会いは、運命的と言いいでしょうか?「はい、今、出会いました!」と言うくらい、名刺を交換した時に、パッと電気がつくようでした。「住まいの教室やってるんですか?私、行ってみたいです。」と、本田さんから声を掛けていただいたので、驚きました。名刺を見て、「教室行ってみたい」と言ってくださった方が、初めてだったからです
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